現場の状況に応じて最適な工法を準備しております。詳細な内容につきましては直接お尋ねください。
ウレタン樹脂により防水層を作る防水工事です。ウレタン防水はシート防水と異なり、液体状のウレタン塗膜防水材を用いるため、複雑な形状や屋上などの広い面積にも対応が可能です。
ウレタン塗膜防水とは?
ウレタン塗膜防水は、床・側溝・庇(ひさし)など、さまざまな場所に対応できる防水工法です。液状の防水材を使用するため、複雑な形状や凹凸のある場所でも施工がしやすいのが特徴です。
施工方法には「密着工法」や「通気緩衝工法」などがあり、場所や既存の下地の状態に応じて、最適な工法を選定します。
施工の流れとしては、まず膨れや剥がれなどの劣化部分を補修し、高圧洗浄で下地を清掃。その後、下地調整を行い、プライマーを塗布します。ウレタン防水材を塗り重ね、最後にトップコートを塗布して完了です。
こんな場所に適しています。
- プラント屋上全体の防水工事 (経年劣化やひび割れによる雨漏り対策)
- 屋上機械設備・架台基礎まわりの立ち上がり防水 (取り合い部からの漏水リスク軽減)
- 配管・ダクトとの取り合い部防水 (貫通部や基礎周辺の止水処理)
- ピット上部スラブの防水施工(ピット内部への浸水防止、メンテナンス性の確保)
- 外階段や屋外通路の床防水 (滑り防止・劣化防止処理)
- 防液堤の漏水・薬品対策 (耐薬品性に対する保護)
- 庇・出入口周辺の防水 (ひさし天端のクラックや漏水リスク対策)
ウレタン塗膜防水材の優れた特性と、短時間での硬化と高物性を併せ持ちます。超速硬化ウレタンスプレーは信頼できる防水システムとしてさまざまな用途で広く使用されています。
超速硬化ウレタンスプレー工法は、約20秒でゲル化、約3分で硬化するスピード施工が特長の防水技術です。当工法は、プラント・工場・公共施設などの改修工事に多く採用されており、施設の稼働や運営を最小限に抑える事が出来る点が大きなメリットです。
特に、人の出入りが多い屋上や、金属屋根・屋外駐車場・スタジアム・スレート屋根などの使用頻度が高く、工期に制約のある箇所に適しています。
また、従来の手塗りウレタンとは異なりレベリング作用がないため、下地の凹凸や勾配の影響を受けにくく、膜厚を均一に確保。配管周り・曲面・斜面などの複雑な形状にも対応でき、安定した防水性能を発揮します。
高温や紫外線、薬品飛散など過酷な環境下にも対応。プラントやインフラ施設における防水改修工事において、業務影響を最小限に抑えながら、確実な仕上がりを実現します。超速硬化ウレタンスプレー工法は、金属屋根・スレート屋根・大面積の屋上における防水改修に最適です。
こんな場所に適しています。
- 折板屋根・スレート屋根の全面防水(経年劣化やボルト部からの浸水を防ぎ、屋根全体の長寿命化を図ります)
- 球場・スタジアムなどの大面積屋上(曲面や高低差のある構造にも柔軟に対応し、均一な膜厚を確保します)
- 重ね部・ボルト頭・貫通部の補修(動きのある部位も、スプレーによる一体施工で確実な止水が可能です)
- 設備架台・配管まわり・立ち上がり部(複雑な形状にも密着し、安定した防水層を形成します)
- 紫外線・高温・薬品など過酷な環境下にも対応(工場・プラント特有の条件下でも、高い耐久性を発揮します)
シート型の防水材を広げる工法です。屋上防水やバルコニー床・共用廊下床等あらゆる箇所での施工が可能です。 ゴムシート防水と塩ビシート防水があります。
塩ビシート防水は、塩化ビニル樹脂製のシートを用いた防水工法です。直射日光による紫外線・熱・オゾンに強く、さらに鳥害にも強いという特長があります。
この工法は、既存防水層の撤去が不要な場合が多く、余計な撤去費用・工期・コストがかからないのが大きなメリットです。また環境負荷が少なく、総合的なコストパフォーマンスに優れた防水工事として、多くの現場で採用されています。
こんな場所に適しています。
- 商業施設、物流倉庫、工場、学校、病院などの大面積の平面屋根・屋上 (広範囲を効率よくカバーでき、コストパフォーマンスが高い)
- 共用スペース(人や車両の荷重や摩耗に耐え、表面保護性能が高い)
- 平滑な下地の新築・改修工事(既存防水層が健全なら、撤去せず重ね張りが可能な場合が多く、工期短縮・廃材削減に貢献)
- 日射・紫外線の強い環境(塩ビシートは紫外線・熱に強く、長期間の耐候性が必要な屋外環境に適している)
- 環境配慮・省資源を重視する施設(余計な撤去工事が不要なケースが多く、環境負荷を抑えられる)