シーリング工法

シーリング工法は、建物の隙間や目地に防水材(シーリング材)を充填し、雨水や外気の侵入を防ぐための工事です。防水性を高めることで、建物全体の耐久性を向上させ、美観の維持にもつながります。

工法には、以下の2種類があります:

  •  打ち替え工法 古くなったシーリング材をすべて撤去し、新しい材料を充填する方法です。耐久性が高く、根本的な防水対策が可能です。
  •  増し打ち工法 既存のシーリング材を撤去せず、その上から新しい材料を重ねて施工する方法です。施工性に優れ、短期間で補修が可能です。シーリング工事は、補修箇所の痕跡が目立ちにくく、外観を美しく保てるのも特長です。特に外壁や窓枠まわりのシーリングは、建物の見た目と機能性の両面において重要なポイントとなります。

シーリング工事が適している主な場所・条件

  •  外壁の目地(つなぎ目) 外壁材同士の隙間を埋めることで、雨水や外気の侵入を防ぎ、建物の防水性を確保します。
  •  窓枠・サッシまわり(ガラス廻り) 開口部は漏水リスクが高く、気密性と防水性の確保にシーリングが不可欠です。ガラスとサッシの接合部も対象です。
  •  内部の取り合い埋め(内装仕上げ部) 壁・天井・床などの仕上げ材が交差する部分のすき間をシーリングで処理し、美観と気密性を維持します。
  •  建具まわり(ドア・出入口など) 可動部分との隙間にも対応し、空気や水分の侵入を防ぎます。
  •  屋上・バルコニーの立ち上がり部・ドレンまわり 防水層と外壁や排水部の取り合いに使用し、漏水リスクの高い部位を確実に保護します。
  •  ALC・サイディングパネルの継ぎ目 外壁パネルの継ぎ目にはシーリングが多用されており、劣化が建物全体の防水性能に直結します。